コンセプト
エコタウン信州・茅野は、そこに生活する全ての方々へ、地域に密着した、健康で豊かな生活の場を提供できるよう、「環境にやさしい、そして、人にもやさしいまち」を開発テーマにしています。
このため、環境面では、まちで消費されるエネルギーを削減する様々な技術を取り入れました。 最も大きな特色は、外断熱工法による高気密・高断熱の建物と、地下水や太陽光などの自然エネルギー利用を効果的に組み合わせたことです。これにより、まち全体から排出される二酸化炭素を20%以上削減することを目指しています。これは、環境省の「街区全体CO2 20%削減事業」(※1)にも採択されています。
エコタウン内の高気密・高断熱の建物は、地下水を利用した冷暖房設備により、建物内の温度差が少なくなるよう設計されています。リビングルームも、化粧室も、浴室も、廊下も全て一定の、心地よい温度に保たれているので、真夏の暑さで眠れない夜を過ごすことも、真冬でも、寒さに震えることもありません。「人にもやさしい」という私たちの願いを、この建物で実現したのです。
まちの緑地の豊富な植栽もエコタウン信州・茅野の特色です。まちの要所に、春夏秋冬のシンボルツリーとして、「サクラ」「ハナミズキ」「モミジ」「モミ」の木々を植えました。四季折々、季節の訪れを、これらのシンボルツリーが知らせてくれます。このほか、5、6月には約1000本の「サツキ」が、また、秋には約20本の「ドウダンツツジ」がまちを彩ります。
シンボルに込めた思い
幾何学模様にはしるラインは、タウンと道の広がり。
葉はエコを大切にする人たちを表しています。
星のマークは空気の澄んだ場所や願いです。
また、丸が3つのマークはエコタウンに生活するみなさんの協力を表し、 4か所を結ぶと木のマークを中心として十字となり、自然保護を象徴しています。
自然に恵まれた土地『信州 茅野市』
縄文の時代に始まり、歴史を重ねてきた茅野市。 山々に囲まれた美しく豊かな自然環境は、多くの人々を魅了しています。
エコタウン信州 茅野 建築協定について
同じ価値観を持った皆さんが集い、エコな生活を過ごす街づくりのために、エコタウン信州茅野では、まちの中で生活する皆さんの住環境に配慮し、また、街区全体での消費エネルギーの低減に繋げるために建築協定を定めています。
住宅区域についての具体的な内容は…
省エネに対する配慮
エコタウンに建築される住宅は、断熱性能を次世代省エネ基準(Ⅱ地域)以上にしなければなりません。また、給湯・調理及び暖房等の設備においては、一切の化石燃料(灯油・ガス等)を用いず、オール電化の仕様とし、住宅からのCO2の発生を最小限に抑えます。また、皆さんに太陽光発電装置の設置をお勧めしています。
協定では、柵等について、生垣、樹木等に限るものとし、フェンス類、コンクリートブロック造等は使用しないこととしています(※1)。これも、CO2の吸収と植物に植栽により生まれる微気候の効果を利用しようというものですが、なにより、緑は生活に潤いを与えてくれます。
(※1)敷地内には近隣土地との高低差がある箇所がありますので、一部区画では、転落等防止のためにフェンスの設置が認められます。
建物の配置や意匠に対する配慮
個々の建物の省エネ性能を十分に発揮するには、街区全体での計画性も必要です。そこで、エコタウン信州茅野では、建物の配置などにも基準があります。
まず、本来の建ぺい率/容積率は60%/200%ですが、協定では40%/80%に制限しています。また、住宅が建築される敷地の地盤高の変更は、購入時における地盤面から50センチメートル以内とし、また、外壁の後退距離を1.2m以上とし、道路や隣地からの空間を設け、建物の高さを地盤面から10m以下とすることにより、採光や通風など住環境に配慮します。
街区全体での外観の「まとまり」に配慮するために、住宅の外壁または屋根の色彩は、原色を避け、周辺の環境に調和したものとし、陸屋根はできないものとします。